研究室の方針

講座(研究室)のMission Statement

  • 地震を受ける国や地域に住む人々の安全と安心の確保を命題に,建築構造物の強震時応答特性や崩壊特性などを理論的・実験的に解明し,より高度な構造物耐震設計法を確立することをめざす.
  • 今世紀における地球規模の課題である「環境」を視野に入れつつ,地球・都市・住空間の環境保全と改善を地震防災と結びつける仕組みを考えることによって,「環境と防災の調和と補完」をはかる.
  • 頭と心と身体のバランスがとれた,そして高い知性と倫理観をもった研究者,教育者,技術者の育成に努力する.
  • 高い語学(英語)力と他の国々の仕組みや文化への深い理解をもって国際交流・連携に励み,そして世界をまたに活躍できる人材の養成に努力する.

講座(研究室)の重点施策(2011~2012年)

  • グローバル化への対応
    外国人との恒常的な交流、英語によるゼミ、英語圏への留学等、英語によるコミュニケーションを向上させるための環境を提供する。
  • 新機軸への挑戦
    新しい材料・素材の建築利用や、異分野で産まれた技術の建築への適用等、建築(構造)の性能を飛躍的に向上させる手段としての新技術の獲得と導入に挑む。
  • 実感・体感を重視した研究
    振動台実験や耐震構造実験等への積極的な参加を通じて建築の姿やふるまいの実相を見据える、地に足が着いた研究に勤しむ。

最近の重点研究課題

  1. 建物が持つ耐震性能(快適性・機能性・修復性)と崩壊限界の検証
    実際に建っている建物の一部を実験室に持ち込んだり,実験室内に建物やその部分の模型を造ったりして、準静的載荷・動的載荷・振動台実験等によって、建物が完全に崩壊するまでの挙動をつぶさに調べる。その成果を建物・都市の耐震性能や地震被害予測も精度を高める理論解析に反映させるとともに、より高い快適と安全を確保できる新しい建築構法の提案へと展開する.
  2. 建物の健全性を自律判定する建築インフラの提案
    社会活動の早期復興に寄与する健全な建築インフラの提供という観点に立って、建築構造物の損傷を定量的に推定し、継続使用の可否を即座に判定するシステムを構築する。構造物各所に設置したワイヤレスセンサ、遠隔データベースサーバー、データ処理ツール群からなる階層型モニタリングシステムを形成し、特に大量に生成されるセンサデータの中から建築物の損傷評価に直結する情報を効率よく抽出する手法と、推定される損傷から建築物の健全性を判断する基準に関する実証的研究に取り組む。
  3. 都市にある既存ストック再生技術の開発
    スクラップ・アンド・ビルドによる従来型の都市生成が行き詰まりを見せる現状を直視して、既存建築ストックの再利用による都市再生をめざす。省エネルギー、短工期、環境保護、長寿命、新材料利用等をキーワードに、合理的かつ斬新なそして地球環境の保全と向上に資することができる補修補強再生技術を開発する.
  4. 免震・制震技術の高度化
    快適性・機能性・安全性の飛躍的向上をはかるために、新しい免震装置(機構)や制震装置(機構)の開発を模索する。形状記憶合金、超鋼鉄、極軟鋼、鋼繊維補強複合材等、新しい材料を用いた機構をもくろみ、その有効利用法を精密な実験と解析から明らかにするとともに、建築実践に直接役立つ耐震設計法を提案する.