2020 E-ディフェンス病院実験

2012年12月1日から8日に、世界最大の震動台実験施設E-ディフェンスにて、地震発生後に、災害拠点病院など地域医療の拠点となる施設の機能継続性を迅速に判定する手法の確立に向けた鉄骨造病院建物の震動実験を実施しました。防災研究所では、文部科学省地球観測システム研究開発費補助事業「首都圏を中心としたレジリエンス総合力向上プロジェクト」の一環として、防災科学技術研究所、との連携により、大地震が発生した際の早期の被害推定及び都市機能の速やかな回復を目指し、都市を構成する建物の機能保持及び建物倒壊までの崩壊余裕度に関するデータの収集・分析・解析により建物の予防力向上を図る研究を実施しています。プロジェクトには、京都大学工学研究科、京都大学医学部附属病院、京都工芸繊維大学、九州大学、建材メーカーや医療機器メーカー、医療学術協会、などが参加協力しています。阪神淡路大震災で観測された直下型地震動(JMA神戸NS波)と南海トラフ地震を想定した長周期地震動(OS-2)を入力し、大地震時の医療の継続性を検証しました。実験と記者会見の様子は多くのメディア(テレビニュース、Webニュース、新聞など)で紹介されました。